2011年11月20日、私は東京でとても得難い経験をしました。友人である山本訓久氏の編曲によるウィーン音楽の作品9曲(ワルツ、ポルカなど)を、氏の「学芸ブレーザー・フィルハーモニカー」のコンサートで客演指揮したのです。わずか3回のリハーサルで、このバンドは心温まるサウンドでウィーン情緒豊かな素晴らしい演奏を紡ぎ出してくれました。私は山本氏とブレーザー・フィルハーモニカーのメンバーの皆さん全員に称賛の意を表したいと思います。
そして又、このたびこの素晴らしいウィーン音楽の吹奏楽アレンジを出版してくださるウインド・ギャラリーのスタッフの方々にも敬意を表します。私はすでにこのシリーズの中の「愛すべきアンネン・ポルカ」をザルツブルク音楽祭のあるコンサートで、2012年8月19日にウィーン・フィルのメンバーとともに演奏しました。演奏家も聴衆もこの山本氏のアレンジを心から楽しんでいる様子がうかがえました。近い将来、これらウィーン音楽のアレンジ全てが日本国内のみならず世界中で広く演奏されることを願ってやみません。
2012年11月26日 ウィーンにて
カール・ヤイトラー
(元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)