このコレクションは、ヨーロッパ ルネッサンス時代の舞曲を、当時の演奏様式に最も近い形でアンサンブルができるように考案されました。
当時の演奏者達は、何種類もの楽器を操ることができるマルチプレーヤーで、曲ごとにそれらの楽器を組み合わせて、オリジナルなアンサンブルとサウンドを創り出して楽しんでいました。つまり、プレーヤーがアレンジャーを兼ねていたのです。
現在のスクールバンドにおいての管楽アンサンブルとは、吹奏楽コンクールという一大イベントが終わった秋から冬にかけて、最上級生が抜けてしまった一番演奏者の人数が少ない時に経験するもののようです。
この時期に少人数でのアンサンブル能力を養うことは非常に重要なことと思いますが、演奏者の人数が少ないことから、既存の楽譜の楽器編成のままで演奏することが難しく、お困りの方も多いのではないでしょうか。
「Free Colors Collection」は、基本的に楽器の編成が決まっていません。
お使いになる皆様が真っ白なキャンパスに色をつけるように、楽器の編成を決め、さらにそれらの楽器の演奏者の技量等に合わせたグレードの指定をする。(例えばチューバ奏者がとても上手いのであれば、チューバ奏者を殆どソロ楽器ような扱いにした楽譜を作ることも可能となるのです。)
そして吉澤氏がそれらの情報を基にバランスよく編曲(楽譜に色付けする)という、たとえ同じ楽曲でも演奏団体ごとに違った色彩の音楽を作り上げることが出来る、画期的なオーダーメイドシステムなのです。
ルネッサンス時代のプレーヤーと同じ楽しみを現代の皆さんが味わう事ができるように、またはアンサンブルコンテストに出場したくても既存の楽譜では当てはまらない楽器の編成でお悩みの方に、是非お奨めしたいコレクションです。
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