「星々の美しい娘(Shenandoah)」について
  この曲は、土佐市立高岡中学校からの委嘱により書き上げたもので、アメリカ民謡の「シェナンドー」のメロディーをもとにした変奏曲風の作品です。
「シェナンドー」とはバージニア州の地名で、そこにある渓谷や川のことも指しています。「シェナンドー」という言葉は、「星々の美しい娘」を表すネイティブ・
アメリカンの語句に由来しているそうで、それをそのままこの曲のタイトルとしました。
曲は、大きく分けると5つの場面からなります。
3拍子の行進曲風の「ブライトリー」、ジャズロック風の「ポップ」、ボサノバ風の「バラード」、軽快な曲調の「ダンス」、そしてフィナーレの「スウィング」で
す。場面転換が激しい曲ですが、それぞれの特徴を活かして楽しく演奏してもらえたら、と思います。
 
足立 正(あだち ただし)
 1967年生まれ、大分県大分市出身。静岡県静岡市在住。
 国立音楽大学音楽学部器楽学科チューバ専攻卒業。チューバを高橋文隆、大石清、稲川栄一の各氏に師事。
 1990年T.U.B.A.国際チューバカンファレンス札幌大会ジャズインプロヴィゼイションコンクール第2位。
 現在、静岡県立清水南高等学校芸術科(音楽専攻)、静岡県立浜松江之島高等学校芸術科(音楽専攻)、常葉学園橘高等学校音楽科非常勤講師。
 2002年度全日本吹奏楽コンクール課題曲に「吹奏楽のためのラプソディア」が採用される。
 他の主な作品に、「雅楽の主題による幻想曲『陵王』」、「サニー・サイド・ストリート・パレード」(平成18年度JBA下谷賞受賞作品)などがある。